麦酒屋 るぷりん – 天然氷のかき氷に癒されて

レポート

更新日: 2012年11月12日

【ショートストーリー】天然氷のかき氷

徹夜明けは、泥を流し込んだように体が重い。

昨日から今日にかけて、朝の情報番組で放映するビデオ映像を作っていた。といっても、私が作るわけじゃなくて、監修なんだけど。朝8時からの番組で、9時過ぎに放映。急な話だったし、編集もスタッフがとても熱心で、時間もかかった。もちろん、そのおかげで最終的にはいいものができた。で、結局、徹夜になっちゃって、そのまま番組に立ち会い、なんだかんだで、もうお昼だ。

最近、徹夜をすると、体の芯に泥を詰め込んだようになってしまう。ぐったりと重く、グズグズと形を成さない。肌もちょっとカサカサな気がする。女性として、どうなの、って思ってしまう。

大学を卒業してから、10年。ずっと、雑誌の編集プロダクションの仕事に携わってきた。女性向けのファッション誌もあったし、主婦向けの雑誌や、グルメ情報誌もあった。一番、長いのは食べもの関係。食べたり飲んだりするのが大好きだから、食べもの系の雑誌は楽しい。

今日のTV番組の特集は「クラフトビール」。最近は、地ビールのことを「クラフトビール」と呼ぶようになってきている。なんて言ってるけど、私も去年、知ったばかりだ。美味しい地ビールを飲んで感激して、あちこちで言っていたら、
「最近はね、地ビールじゃなくて、クラフトビールって呼ぶんだよ。」
と、ある人に言われて、クラフトビールの美味しいお店を教えてもらった。

それ以来、あちこちのお店に飲みに行って、ビールの注ぎ方を見たり、ビアスタイルがどうとか、と言ってたら、周りからは、
「ラコは、最近ビールに詳しくなったらしい。」
と思われている。(あ、ラコっていうのは、私のニックネーム。みんなに、そう呼ばれてる。由来は内緒。)

そんな評判のおかげで、クラフトビールの紹介をTVでやるんだけど、スタッフは詳しくないから、アドバイスしてくれないかな、って編集者の友人から頼まれちゃった。にわかクラフトビール好きとしては、断る理由も無く、拙いながら協力してきた。結果的に、クラフトビールの良い紹介ビデオができたと思う。(私の力じゃなくて、ビデオ制作スタッフの力だけどね。)

もう、お昼だし、帰って寝ようかなとも思ったけど、まっすぐ帰っても食べるもの無いし、寝付かれない。お昼ご飯を食べてから帰るか、と思案しつつ歩いていたら、最近、気になるお店情報を見つけたのを思い出した。

私は、ひとつだけ人様に自慢できる能力があるんだけど、いいお店を見つけることができる。これは、職業がらたくさんのお店に足を運んで取材したってこともあるし、生来の食いしんぼだからかもしれない。そんな私のアンテナに引っかかってきたのは、最近開店したばかりという、「麦酒屋 るぷりん」。場所は、銀座だ。

なんたって、クラフトビールが6種類、ドラフトで置いてある。料理は有機野菜を中心にしてるのもいい。立地は、4丁目の交差点から比較的近いけれど、裏通りのビルの三階でたぶん目立たない感じ。そして、天然氷のかき氷が食べられるという、その筋の人間にとっては、猫にとってのマタタビのようにたまらない魅力。その筋がなにかというと、私は、天然氷のかき氷が大好きで、都内は全制覇。天然氷ヘッド(頭の中がそれだけ)なのだ。最近、好きになったクラフトビール+昔から好きだった天然氷というコンボで来たら、行くしか無い。

さっそく、新橋まで歩いて、銀座線に乗り込んだ。

銀座駅で降りて、B3出口を目指す。地上に出たら、右に曲がって新橋方面へ進む。
すると、ビルの看板に「る」という文字を見つける。

このビルだ。見上げると、窓に看板がある。

ちょっと暗いエレベータホールに入り、3Fに上がる。

エレベータを出ると、目の前に看板が。

よし、ここに間違いない。右を向くと木製のドアが待っている。

期待が高まる瞬間。ドアを開けると、店内は、、、

オープンしたて、というのもあるけど、とっても清潔でシンプルでキレイな内装。マスターと挨拶を交わして、カウンターの端に座る。

マスターも、お店の内装と同じイメージだ。クリーンでデザインされてる。ひとことで言うと、かっこいい。

ランチのメニューを見ると、3種類。私は、「牛すじのリゾット 味噌味」というのにしてみた。他には、有機野菜のナポリタンがあった。

クラフトビールは6種類。

お気に入りのビールばかりだ。迷ったけど、今日は爽やかにさっぱりした1杯目を飲みたかったので、「南信州ビール アップルホップ」をオーダー。

さっきのマスターが金色のTAP(タップ)から注いでくれる。

マスターが届けてくれるんだけど、物腰が柔らかい。きっと、このお店を始める前に、飲食店でかなり修行を積んでる感じ。

「南信州ビール アップルホップ」が来た。

飲んでみる。ビールというのはホップの香りが素敵なんだけど、このアップルホップは、ホップの香りにリンゴのとてもフルーティで爽やかな香りが、重層的に重なってくる。香りがホップとリンゴのミルフィーユみたいだ。美味しい! このお店にして良かった。

と、自分の勘働き(池波正太郎も好き)を自画自賛してたら、サラダがやってきた。

この有機野菜のサラダが、また、旨い。野菜の味が濃厚で噛んでると、体に染みわたる感じがする。

そして、メインのリゾット。

わ~~、ちゃんとリゾットしてる。お米がきちんとした固さを保ちつつ、噛むと美味い。牛すじと味噌味の相性もバッチリ。

これはいいなぁ。好きな味だ。

付け合わせにポテトサラダが来る。

聞き間違えで無ければ、豚肉の軟骨が入っているらしい。食べてみる。本当だ、こりこりしていて美味しい。

そして、おすすめされた黒七味を振ってみる。

黒七味をかけると、また違う味になって2度美味しい。

さらに、こんなものも。和風ピクルス。

漬け物代わりだ思うんだけど、いわゆるピクルスとは違って、とてもまろやかな酸味で、あっという間に食べてしまう。美味しすぎて。

 

ここまでで、本当に満足したんだけど、やっぱり、これは頼まないといけない。

天然氷で作るかき氷だ。

来ました。もうね、ふわっふわっですよ。木のスプーンを入れると、柔らかくて、綿飴みたい。口の中に入れると、ふわっと消えていく。美味しい余韻を残したまま。

美味しい!!

来て良かった。

 

気がつくと、私の中に溜まってた泥は、美味しいクラフトビールと天然氷のかき氷で洗い流されて、すっかりキレイになってた。

キレイだと元気になる。ありがとう、「麦酒屋 るぷりん」。

 

※このショートストーリーはフィクションであり、実在する人物とは一切関係ありません。

 

「麦酒屋 るぷりん」 訪問リポート

土曜日のランチで、るぷりんにお邪魔しました。店内の様子や、出てくる料理は、【ショートストーリー】の通りです。

とにかく、どれを食べても美味しくて、すっかりファンになってしまいました。インテリアもシンプルだけど、凝っていて、すごくいい感じです。

一枚だけ、写真を追加。

オープンして間もないので、まだお客さんは少なかったけど、すぐにブレークして混むようになるんじゃないかと思います。

行くなら、早いうちがいいですよ。おすすめです。☆☆☆

お店情報

麦酒屋 るぷりん (ビールヤ ルプリン) [銀座]


 

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