クラフトビール (Craft Beer) とは

更新日: 2016年04月06日
クラフトビールとは

「クラフトビール(Craft Beer)」とは、小規模なビール醸造所でビール職人が精魂込めて造っているビールです。ビール職人が造り出す高品質なビールを「手工芸品(Craft)」に例えて、クラフトビールと呼びます。

また、小規模なビール工房のことは、マイクロ ブルワリー(Micro Brewery)と呼びます。

日本の小規模生産ビールの歴史

日本では、1994年にビールの酒税法が改正され、最低製造数量が2000キロリットルから60キロリットルへと規制緩和が行われました。これによって、全国に4大メーカー以外の小規模なビール製造会社が誕生しました。いわゆる地ビールブームです。

しかし、いくつかの理由により、地ビールブームは沈静化していきました。

  • 醸造技術が未熟で高い品質が維持できなかった。
  • 価格が品質に比べて高かった。
  • 町おこしが主目的となり、品質がなおざりにされた。

このように、日本の小規模生産ビールは、「地ビール」という名前で、いったんはブームとなったものの、「観光地の高くて美味しくないビール」というマイナスのイメージを持たせてしまうこととになりました。

地ビールからクラフトビールへ

しかし、2004年頃を底として、小規模生産ビールは徐々に売り上げアップをしていきす。

それには、以下のような理由が考えられます。

  • 技術の蓄積、追求により醸造技術が向上し、高品質なビールが生産可能になった。
  • 低レベルの醸造業者は淘汰されていった。
  • ベルギービールの普及などにより、高品質なビールなら、それなりに対価を支払ってもいいと考える人が増えた。

ひとことで言えば、

  • 品質を重視したビール造り

によって、小規模生産ビールは、確実に復権してきました。

品質の確かさの裏付けとして、ビールの世界大会で日本のビールが数々の賞を受賞しています。

このように、品質を重視して、ビール職人が手塩にかけて造るビールを、「クラフトビール(Craft Beer)」と呼ぼう、という流れがあります。

僕も、ビール職人に敬意を表して、「クラフトビール」と呼びます。

世界へ向けて発信できる日本の素晴らしいクラフトビールを飲めることに、とても幸せを感じます。

クラフトビール(Craft Beer)の多様性

ここまでクラフトビールのおいしさについて書いてきましたが、日本の大手4大メーカーのビールは、もちろんとても素晴らしくおいしいビールです。

しかし、大手のビールには無くて、クラフトビールにあるのは、その種類(スタイルと言います)の多さです。

日本の大手ビールメーカーのビールを飲んでいるだけでは分からないけれど、ビールにはたくさんの種類があるのです。

ビールのコンテストを開催している団体によると、ビールのスタイルは100種類以上!

そのうち日本の大手ビールメーカーが作っているのは、3~4種類ほど。とても少ないのです。

クラフトビールの良さは、美味しいビールであるとともに、その多様性がとてつもない魅力です。

大手メーカーが造るビールが苦手な方でも美味しく飲めるビールが、クラフトビールの世界には必ずあるのです。

ビールにはたくさんの種類があることが分るインフォグラフィック

ビールにはたくさんの種類があることが分る図を見つけましたので紹介します。

出展:http://www.fastcodesign.com/1662364/infographic-of-the-day-your-complete-guide-to-beer

知っておきたい基本のクラフトビール(Craft Beer)は7種類

クラフトビールを飲みに行くようになったら、この7種類のビールだけは抑えておきましょう。

この7種類が分かれば、もう怖くありません。

  1. ピルスナー (Pilsner)
  2. ペールエール (Pale Ale)
  3. IPA(アイピーエー)(India Pale Ale )
  4. ヴァイツェン (Weizen)
  5. フルーツビール (Fruit Beer)
  6. スタウト (Stout)
  7. バーレーワイン (Barley Wine)

さぁ、7種類を解説しますよ。(^_^)

ピルスナー (Pilsner)

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日本の大手ビールが造っている黄金色のビールがピルスナースタイルです。「スーパードライ」、「一番搾り」、「エビス」、「プレミアムモルツ」。

ホップの香りが程よく、喉越しが爽快で、苦みのキレもいい。程よく冷えたピルスナーを暑い時に飲むのは本当においしいものです。

また、他のビールに比べるとやや軽いテイストになるので、迷った時の一杯目としてもおすすめ。

ペールエール (Pale Ale)

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ペールエール (Pale Ale)は、ピルスナーに比べると、ホップの香りもモルトのしっかり感もより強くなっています。ピルスナーを飲み慣れた人が飲むと、「濃い」と感じるはず。

ピルスナーが好きな人なら、次のステップとして、ペールエールを飲んでみるのが、クラフトビールへの入門として、王道かもしれません。

お店に行ったら、「おすすめのペールエールはありますか?」と聞いてみましょう。

IPA(アイピーエー)(India Pale Ale )

志賀高原ビール House IPA

今、もっとも人気があるのが、この「IPA(アイピーエー)」。IPA は、ペールエールをもっともっと、強化したビール。

香りは柑橘系(グレープフルーツ、オレンジなど)のものが多く、はっきり言って苦い。しかし、この苦みが癖になります。

この苦みに慣れてくると、苦みが通り過ぎた後に、ものすごい爽快感を感じます。これが癖になる理由かも。

IPA とは、India Pale Ale の頭文字を取ったもの。なぜ、インドかというと、その昔、イギリスからインドまでビールを運ぶ時に、腐敗しないように大量にホップを使った、という故事に由来してます。

苦さが好きな人も、それほど得意じゃない人も、一度は絶対試してみるべき。新しい扉が開かれるかも。

ヴァイツェン (Weizen)

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ヴァイツェン (Weizen)は、小麦から作られたビール。色はやや不透明。これは、小麦由来のタンパク質によるものなので、心配しなくて大丈夫。

香りはフルーティで、南国のフルーツ(バナナ、マンゴーなど)系の香りがします。苦みはほとんど無く、ホップの香りも強くはありません。小麦本来の旨みを感じます。

フルーティな香りと苦みの無さで、ヴァイツェンしか飲まないというファンもいるほどの特徴的なスタイルのビール。

大手ビールメーカーのピルスナーが苦手だという人ほど、是非飲んでみて欲しいビールです。

フルーツビール (Fruit Beer)

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フルーツ(果実)を麦汁(ビールができる前の液体)に漬け込んだり、果汁を加えて造るビール。

フルーツの香りがビール本来の香りと幾重にも重なりあった美味しいビール。

味は、加えたフルーツによってバラエティに富んでいます。リンゴ、桃、イチゴ、梨、フランボワーズなどなど。

フルーツによる味の違いを楽しむのもフルーツビールの醍醐味。

スタウト (Stout)

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スタウト (Stout)は、いわゆる「黒い色のビール」ですが、その中でも、スッキリとドライで飲みやすいです。

黒いから濃いだろうと考えると、実は違います。苦みも少ない(IPA のほうがよほど苦い)。

写真は、知らない人が居ないと思われるギネス・スタウト。ギネスの缶ビールには、独特の仕掛けがあり、泡がとってもクリーミーで甘く感じます。

もし、缶で飲んだことが無ければ、是非一度お試しください。

バーレーワイン (Barley Wine)

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「ワイン」という名称がついていますが、あくまでビール。スタイルとしては、高アルコール(高いものは12%~13%)で、多くは熟成されてから出荷されます。

味わいは、ビールとは思えない、熟成香(カラメルのような)があり、ホップの苦みなどは弱め。しかし、あくまで濃厚。高アルコール。身も心も酔わされるビール。

クラフトビールを飲みに行った時、締めで飲むことが多いビールです。

まとめ

以上、7種類のスタイルを簡単に説明しました。しかし、クラフトビールの特徴として、同じスタイルでもブルワリー(醸造所)が違えば、まったく味が違うもの。

クラフトビールに慣れてきたら、同じスタイルのビール、違うブルワリーで飲み比べてみるのも面白い。クラフトビールの多様性を楽しんでください。(^_^)

グラスによる味の違い

ビールは、グラスの形状によっても、味わいが違ってきます。ドイツのシュピゲラウはビール専用グラスを作っています。

ビールのスタイルに合わせて、グラスを選ぶとより美味しく味わえます。(^_^)

最後に

この記事を書いている2013年という、日本と世界のおいしいクラフトビールが飲める時代に生きていて、本当に幸せです。

これからも、おいしいビールを造ってくれるブルワリー、おいしいままに提供してくれる販売店、飲食店の方々に感謝して、少しでもクラフトビールを知ってもらえるお手伝いをしていきたいと思います。

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