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王冠が曲がらない栓抜きを作ってみました。王冠にも愛を!

レポート

更新日: 2020年05月13日
王冠が曲がらない栓抜き-原理

クラフトビールと言えば、瓶ビールが主流。瓶ビールを飲むためには、王冠を抜かなくてはなりません。

さぁ、栓抜きの出番です。

でも、ちょっと待ってください。あなたは、どんな栓抜きを使ってますか。

  • 酒屋さんでもらったもの?
  • 近所のスーパーで買ったもの?
  • デザインショップで買ったもの?

どこで手に入れた栓抜きであれ、多くの栓抜きは、王冠を効率的に抜くことは考えられていますが、抜かれた後の王冠については、あまり考慮されていません。

つまり、抜いた後の王冠は、真ん中から折れ、曲がってしまうものが多いのです。

でも、王冠はとてもデザインに凝ったものがあります。デザインが綺麗なもの、希少なもの、資料的価値(生産年など)があるものはそのままの形で保存したい。

クラフトビールを愛するものとして、王冠にも愛を注ぎたい。

そんなことを考えていたら、ある酒屋さんで、王冠が曲がらない栓抜きを発見しました。是非、自分で王冠が曲がらない栓抜きを作ってみたくなりました。

しかし、制作するにあたって問題が発生。ちょうど良い大きさのナットが手に入りにくいものだったのです。

これは皆さんの智恵を借りようと、facebook のクラフトビール東京グループに書いたところ、なんと時計工房の方がナットを入手してくれて、さらに工房の道具を使っていいと言ってくれました。\(^o^)/

栓抜きを作りたい人が集まって、「王冠が曲がらない栓抜き作りワークショップ」開催です!

栓抜きのパーツを準備

パーツは、たった4種類。

  1. M6 ボルト
  2. M6 UFOナット トラス型
  3. 黒檀 (5mm x 30mm x 200mm)
  4. 革紐

これだけです。

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黒檀は非常に固いので、応力がかかる栓抜きの材料としてはピッタリです。東急ハンズなどで、150円台で買えました。

ボルトとナットは、1個あたりの単価は、安いです。(ナットの入手が若干難しいのですが)。

革紐もベーシックなものなら、そんなに高いものではありません。

デザインを考えて、形を整え、穴を開ける。

栓抜きワークショップに集った仲間は全部で7人。

黒檀を適度な長さに切ったり、デザインをするために、鉛筆で印をつけます。すごい真剣。

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鉛筆で書いたら、黒檀を切って、長さと形を整えます。

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次は、ナットを嵌め、革紐をとりつける穴を開けます。

皆さん、めっちゃ真剣。

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やすりで角を取って、整える。

形ができあがり、穴が開いたら、今度はやすりで角を取ります。

黒檀は非常に固いので、角をやすりで丸めないと、とても痛いのです。

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例えば、こんな感じになります。

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形が整えられて、穴が2個開いてますね。(^_^)

組み立て。完成!

ここまできたら、後はボルトとナットを締め付けるだけ。

ボルトを穴に入れて、ナットを締め付けます。そして、革紐を取付。

はい、できあがり。\(^o^)/

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作った人によって、色々な個性が出るのがとても面白い。

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瓶ビールに引っかけてみると、いい感じです。

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王冠を抜く

では、実際に王冠を抜いてみましょう。

でも、その前に!

このようにして作ったものが、なぜ、王冠が曲がらない栓抜きとして使えるのか、分からないですよね。

実は、こんな風に使うんです。

栓抜きの力の向き

上記の画像で、王冠の抜き方は分かりましたか。

では、実際に抜いてみましょう。栓抜きをこんな風にセットしします。

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栓抜きは、人差し指を掛けて、こんな風に握りましょう。

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さて、抜いていきますよ。

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はい、抜けました!

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王冠もこのように曲がっていません。綺麗なままです。王冠にも愛を!\(^o^)/

皆さんも、形が合うナットとボルトがあったら栓抜きを作ってみませんか。

大人の夏休みの工作としていかがでしょうか。(^_^)

オイルフィニッシュ&クラフトビール東京シール

作った栓抜きは、オイルフィニッシュをして、クラフトビール東京のシールを貼ってみました。いい感じ。(^_^)

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参考 資料

この形の栓抜きは、"La Trappe" というオランダのトラピストビールのブルワリーが作っていたようです。

ラ・トラップ 栓抜き:ベルギービールJapan


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