ブリマー・ブルーイングさんの醸造所見学に行ってきました。
南武線久地駅。そこには、ビール造りにかける静謐な空間がありました。
ブリマー・ブルーイングさんと言えば、2011年川崎市高津区(南武線久地駅)に設立された新しいクラフトビールのブルワリーです。2012年より醸造を開始し、その品質の高さ、ビールの美味しさでまたたく間に日本のクラフトビール界に知れ渡りました。
そのブリマーさんが、醸造所見学を企画してくれました。これは行くしか無い、ということで、昨日(2012/09/23)行ってきました。
ブリマーさんに到着
あいにくの雨が降りしきる中、南武線久地駅に降り立ち、徒歩8分ほど。府中街道に面してブリマー・ブルーイングさんはあります。建物にはノボリがあってすぐに分かりました。瓶ビールも販売しています。近くの方は直接買えるのでいいですねぇ。
ドアを入るとすぐにテーブルが設置されています。。テーブルにはビールのおつまみになる美味しそうなパン。すでに見学が終わった方がビールを飲みながらお話ししていました。僕も椅子に座るようすすめられたので座ると、
「見学が始まるまでこれを飲んでいてくださいね。」
と、ブリマーの方から、ビールをいただきました。ペールエールとポーター。いやあ、ありがたくいただきました。(^_^)
ペールエールもポーターも今まで何度も飲んでいますが、やはり醸造所のタンクが10mほど向こうに設置してある環境で飲むと格別に美味いです。香り、味ともに澄んでいてキレがあります。
そんな風にビールを飲みながら待っていると、先客の方は帰り、見学待ちの人が5人になったところで、
「それでは、始めましょうか。」
の言葉で見学開始。
モルトを粉砕
まずは、モルトの説明です。ブリマーさんでは大きく分けて4種類のモルトを使っているそうです。それぞれ、プラスチックのコップに入れて、香りを嗅がせてくれました。また、2粒3粒取りだして噛んでみました。4種類は色別に薄いものから濃い(黒い)ものなで、香りもハッキリ違いました。こういうのが実地に体験できるので見学会は面白いですね。
右の機械はモルトを粉砕(粉々にする)します。粉砕されたモルトは袋に詰めて、次の工程、麦汁を作るタンクに運びます。
麦汁を作る
奥にある銅色の釜が麦汁を作る釜です。
ここから粉砕されたモルトを入れます。
そして、この釜の底にはプロペラがあり攪拌しています。
これで麦汁ができたら、今度を麦芽の固形物だけを濾し取り、手前(写真では左側)のタンクに移します。
こんな金属製のフィルターがあり、これで濾し取ります。
そして今度は液体だけになった麦汁を煮沸釜に移します。奥が煮沸釜、手前は言わば遠心分離機のような働きをするタンクです。
煮沸釜は麦汁を煮沸します。遠心分離機の働きをするタンクでは、余分なタンパク質を除去します。
さて、この段階では麦汁の温度はまだまだ高いです。そのため発酵に適した温度(20℃くらい)まで下げる必要があります。
熱交換機を通すことによって、温度をさげつつ、発酵タンクへ麦汁を移動させます。
発酵
発酵タンクに移された麦汁に酵母を投入し発酵開始です。
ペールエールの場合、1次発酵に4~5日、2次発酵に3週間ぐらいとのことでした。
奥のタンクはまだ元気に発酵している最中で炭酸ガスを抜く弁からはボコボコと炭酸ガスが出ている最中。泡が見えるでしょうか。
発酵が終わると貯蔵タンクに移され、出荷を待ちます。
瓶詰め機とケグ(樽)の自動洗いマシン
ブリマーさんは、瓶ビールも発売しています。そのための瓶詰め機。
また、ケグ(樽)を洗うマシンもありました。
醸造所全景
以下の写真が醸造所全景のパノラマ写真です。
※クリックすると大きな画像がご覧になれます。
今日のおすすめ
今回、ブリマー・ブルーイングさんを見学して印象に残ったのは、すべてが整理整頓され、塵ひとつ無く綺麗に清掃されていること。モルトを粉砕するところから発酵、貯蔵まで無駄なくストレートな動線ができていて、スッキリとまとまっています。素晴らしい醸造設備でした。この醸造設備を見るだけでも、見学会に参加する価値があります。
そして、もちろん、美味しいブリマー・ブルーイングさんのクラフトビールをその場で飲むことができるというのはクラフトビール好きにとっては堪えられません。
見学会が終わったあとは、有料ですがお得な価格で、ブリマーさんのビールを飲むことができますよ。(small 300円、large 500円)
今後も随時見学会は開催するとのことなので、これを読んだ方は、是非ブリマー・ブルーイングの見学会に行くことをおすすめします。
Webサイト
写真アルバム
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2012年9月24日