スプリングバレーブルワリー 496 & GRAND KIRIN THE AROMA (グランドキリン ジ・アロマ)
キリンは、先日、日本のマイクロブルワリーTOPのヤッホーブルーイングと提携を結んだ。
記事は、こちら。
▶ヤッホーとキリンビールが業務・資本提携を発表した記者会見に行ってきました!
しかし、キリン単独でも、スプリングバレーブルワリーが来春(2015年)、立ち上がる予定。そのスプリングバレーは、すでにテスト版として、「496」という名前のビールを通信販売。
しかも、キリンは既にコンビニ向けに「GRAND KIRIN(グランド キリン)」という、ビールも提供している。スプリングバレー以前に、グランドキリンの広告で、いち早く「クラフトビール」という言葉を使ったことは、非常に印象的だった。
運良く、スプリングバレー第1弾の「496」が入手できたので、グランドキリンと飲み比べてみることにした。グランドキリンは、コンビニのチェーン毎に違うスタイルのビールを提供している。今回は、その中でも「セブンイレブン」のみで販売している、「THE AROMA(ジ・アロマ)」をチョイス。
どちらも同じホップ「BRAVO (ブラボー)」を使用しているので、比較しやすいというのが理由。
「BRAVO (ブラボー)」は、最近作られた品種。α酸が14%~17%と高い含有率を誇り、苦みや香りに強い支配力を持つと思われる。
さて、試飲開始。
スプリングバレーブルワリー 496 (SPRING VALLEY BREWERY)
アルコール分:6.5%
IBU:45
HOP: BRAVO
色は濃いオレンジ色。
香りは柑橘系だが、梨のようなフルーティさも感じる。
口に含むと控えめな感じで、苦いと言ってくる。大人しい優等生。
鼻に抜ける香りはシトラス。
アフターは、ストンと無くなる感じ。
「THE AROMA」を飲んでから戻ってくると、こちらのビールは苦みが土台にあると感じる。
GRAND KIRIN THE AROMA (グランドキリン ジ・アロマ)
アルコール分: 5.5%
HOP: BRAVO
色は、ややオレンジがかった黄金色。
香りは、オレンジ畑に迷い込んだよう。柑橘系の香りと共に、樹木の葉っぱや、樹皮の香り。
口に含むと、苦みはそれほど感じず、オリーブオイルのフルーティさを感じる。
オイリーな滑らかさ。
アフターはスッキリと切れていて、サッと溶けていくよう。
しかし、油断していると、苦みが戻ってくるのが面白い。
時間が経つと、どんどん新しい香りが出てくる感じがするビール。
まとめ
今回の、この2種類を飲み比べてみたが、思った以上に違う。「496」は、苦みをしっかり持ち、アルコール度数の高さに表われているように、濃いイメージ。
かたや、「ジ・アロマ」は、ややライトな感じで、するする飲め、香りも華やか。滑らかな飲み口が印象的だった。
スプリングバレーは、すでに第4弾まで発表しており、スタイルもそれぞれ違う。これから、どういう進化を見せるのか、非常に楽しみ。
また、グランドキリンは、コンビニチェーン毎に違うスタイルで提供するという営業戦略をとっていて、こちらも今後の展開が楽しみだ。
今後、ヤッホーブルーイングとの提携がどのような形で表われるのか、楽しみに見守っていきたい。
参考サイト
2014年10月10日