超個人的クラフトビールアワード 2011-2012
例年になく寒かった冬もついに終わり、4月になって桜も咲きました。世間(ビールのネット界隈)では、2011年度のビールアワードなるものをしていると聞き、僕もやってみました。
※なお、ビールアワードを呼びかけてくれた @draftbeerman さんのエントリは、こちら。
発表! 勝手にビールアワード 2011-2012 | 生ビールブログ ~とりあえず生!~
期間は、2011年4月から2012年3月まで。といっても、僕がクラフトビールに目覚めたのは、2011年5月のことなので、それ以降になります。
クラフトビールは、樽生、瓶、缶にこだわりません。印象に残ったビールを3つ、リストアップします。
オゼノユキドケ IPA (龍神酒造)
※写真はイメージですが、実際に飲んだ場所で撮影したものです。
僕にとって、最初に挙げるべきは「オゼノユキドケ IPA」以外にありません。
知り合いに教えていただき、会社に近いからと言う理由で行ったのが「The Cat & Cask Tavern」です。(「The Cat & Cask Tavern」については、たくさん書くことがあるのですが、それはまた別記事で。)
その「The Cat & Cask Tavern」で飲んだ、「オゼノユキドケ」が、僕を変えました。今までに飲んだ美味しいベルギービールやドイツのビール、ましてや日本の大メーカーのビールとも違っていました。これほど、ホップの清々しさを体現しているビールがあるのだろうか、と思いました。そのビールを飲むと、いままで飲んだビールでは、ホップの真価というものは、まだまだ発揮されていなかったのだな、と感じます。
口に含むと感じるのは、グレープフルーツに例えられる柑橘類の香りと、爽快な苦みです。その苦みは、まるで口中の味蕾をひとつひとつくすぐっていくような、心地良い苦みです。味蕾がくすぐられ、思わず美味い、と口に出してしまう。アフターには、鼻から抜ける良い香りと、ホップの呪縛から解放された麦の旨みがやってきます。
オゼノユキドケがクラフトビールと IPA との出会いでした。今まで知らなかった世界を知って、僕は、Cat & Cask に通い詰めることになりました。そんな思い出のビールが「オゼノユキドケ IPA」です。
ビッラデルボルゴ レアーレ (Birra Del Borgo ReAle)
レアーレは、イタリアのクラフトビールです。
初めて飲んだのは、府中にある「BEER HOUSE KEN」というお店。このお店では、時々、有料試飲会を開催します。有料と言っても、とても安い。ハーフサイズが300円からです。
樽生で飲んだレアーレは、IPA タイプながら、とてもシルキーで、喉をまるでパウダースノーのように爽やかに滑り落ちていきます。一瞬、IPA であることを忘れそうになるのですが、しっかり柑橘系の香り、マイルドながら程よい苦みを主張してきます。IPA のストロングタイプは、時折、一杯飲めば十分かな、と思わせるものがあるのですが、レアーレはまったく飲み飽きません。飲めば飲むほど美味しさが感じられます。値段がもう少し安くて、いつでも買えるならば、毎日飲みたいクラフトビールです。イタリアでも、今、クラフトビールのブリュワリーがたくさんできているそうですが、その実力を垣間見ることができます。
ピルスナー・ウルケル
本郷三丁目の「Tail's ALE HOUSE」で飲みました。ピルスナータイプの元祖にして、ピルスナーの決定版とも言えるビールです。日本のクラフトビールを8ヶ月ほど飲んで、とても美味しいと感激しました。本当に間違いなく日本のクラフトビールは美味いです。そして、「Tail's ALE HOUSE」で、チェコから空輸された、出荷後2週間のピルスナー・ウルケルを飲みました。
しみじみ美味いです。ビールは麦の旨みとホップの爽やかさで成り立っていると思っているのですが、その2つがとても高い次元で成立していて、感嘆してしまいました。そして、色が綺麗。ビールは目で味わうものでもあると思うのですが、その泡の白さと、金色に輝くビールは見ていても幸せになれます。
本郷三丁目の「Tail's ALE HOUSE」は、常時ピルスナー・ウルケルが飲めるお店として有名です。しかも、ウルケルは厳重な管理の下で、空輸されてきます。チェコから日本への移動を考えると、望める最高の状態で運ばれてくると思います。是非、ピルスナー・ウルケルが飲みたい方は、「Tail's ALE HOUSE」で飲んでみてください。漫画「もやしもん」でも紹介されていましたね。
まとめ
今回のアワードは図らずも、外国産のビールが2つになりました。もちろん、日本のクラフトビールはとても美味しいです。ベアードビールさん、サンクトガーレンさん、箕面ビールさん、ヤッホーさんを始めとして、きら星のごとくブリュワリーがあります。今回は、少し希少さに重きをおいて記憶に残ったビールを取り上げてみました。今年は、来年のアワードに向けて、記録もしっかり取っておこうと思います。
日本のクラフトビールで好きなビール
- サンクトガーレン インペリアルチョコレートスタウト
- サンクトガーレン オレンジチョコレートスタウト
- 南信州ビール アップルホップ ~ふじ Ver.~
- あくらビール 秋田美人のビール
- 志賀高原ビール IPA
- ベアレン ラガークラシック
- ひでじビール 日向夏ラガー
- ヤッホーブルーイング インドの青鬼
まだまだあるのですが、日本のクラフトビールはたくさん飲んだので、とても書き切れません。(^^;
2012年4月6日