欧和(おうわ):ベルギーと日本の架け橋となるビール
今年の春、桜が満開の頃、川の両岸に咲き乱れる桜を見ながら、友人のうちに向かって、とぼとぼと河川敷を歩いていた。
河川敷に立ち、水平方向に180度、垂直方向に90度、すべて桜が視界に入るような素敵な場所だった。
僕の視界は桜で溢れていたが、頭の中ではずっと別なことを考えていた。珍しいビールについてだ。
ラジオ番組が好きだ。映像は無く、音だけというのがまずいい。想像力をかき立てられる。そして、没頭できる。
僕は、その日も桜を見つつ歩きながら、iPhone + イヤフォンで TBSの「久米宏 ラジオなんですけど」を聞いていた。
その日のゲストは、ベルギーでクラフトビールを生産している日本人!、今井 礼欧(いまい れお)さん。
日本で育ち、日本の大学を出て、その後いろいろあり、現在はベルギーでビールを生産しているとのこと。
例によって、久米さんが時には失礼とも思える聞き方をしつつ、しっかり話しを引き出していくパターン。僕はその話にすっかり魅せられていた。
日本人がレシピを作り、ベルギーで生産しているビール。飲んでみたい!
そんなことを考えながら、ずっと河川敷を歩き続けたのだった。
そして、今、目の前にあるビールが、今井さんが造るビール「欧和(おうわ)」。
色はアンバーでやや濃いめ。炭酸は強めで、今回、開栓したときも若干泡が瓶から溢れました。(冷蔵庫で3日間寝かせた状態)
ベルジャンとしては、ホップの香りがしっかり。といっても、昨今流行の強めにホップを効かせたビールとは違い、奥ゆかしいもの。
口に入れると、ほのかな甘さとカカオ豆のような香り。ボディは中くらい。飲み終わりはしっかりと引き締まっていて、ドライ感も感じさせる。
実に飲みやすく、日本の料理にも合わせやすいと感じました。少し、濃い味わいの料理との相性がいいかもしれません。
今回、初めて飲みましたが、また近いうちに是非飲んでみたいと思うビールです。
Web サイト
Web サイトには、日本で欧和ビールが購入できる店舗が記載されています。
なお、今回のビールは、「目白田中屋」さんで購入しました。
久米宏 ラジオなんですけど
今井礼欧さんが出演した時の様子が書いてあります。
参考URL
▼No.299_欧和(Owa) - ★ brillat savarin の 麦酒天国 ★ - Yahoo!ブログ
▼今井礼欧さん Leo Imai - フランス生活情報 フランスニュースダイジェスト
後日談
僕が久米宏のラジオ番組を聴いた、その翌日、とあるビール関連のパーティに出席しました。
ほとんど初めて会う人ばかりのパーティです。同じテーブルに付いた人に、
「昨日、ベルギーでビールを造っているという人の話がすごく面白かったんですよ」
と話しかけたら、その人は、右手を隣の人に向けて、
「この人が、その今井さんですよ」
と言いました。なんと、僕のテーブルを挟んだ向かいにいた人が、今井礼欧さんだったんです。
昨日、ラジオを知ったばかりの人が目の前に居るという偶然が信じられませんでした。すごいラッキー。その後、いろいろお話しもさせていただき、楽しい時間でした。
今井さん、ありがとうございます!
2012年9月20日