21種類のビア・スタイルを美味しく味わいながら、3時間楽しく学習してきました。(^_^)
横浜のビアバー「una casa de gb gb El Nubichinom (ウナ カサ デ グビグビ エルヌビチノ)」が主催する
に、潜入してきました。(^_^)
潜入というと大げさですが、この講座はタイトル通り、「バーテンダーさんのための」のということだったので、ただのビールファンでも参加しても良いかどうか、主催している加治さんにお伺いをたてましたら、快諾いただきました。加治さん、ありがとうございます!
横浜ビール 驛の食卓
会場は、横浜にある横浜ビールの直営店「驛の食卓」の2Fレストランです。
この講座は、バーテンダーさんのためにと作ったものなので、お昼の時間帯で13時開始です。10分前に行くと、すでに皆さん席に着いています。参加人数11人。あとで、聞いたところに、過半数以上が一般のビールファンでした。
講師と講座テキスト
13時になり、講座開始。この方が、講師の小畑さん。
小畑さんは、「BrewPUB PANGAEA (ブルーパブ パンゲア)[洗足] 」のオーナーです。日本で10人ほどしか居ない「マスタービアジャッジ」の資格をお持ちです。
小畑さんが、クラフトビールを学ぶためのテキストを用意してくれました。
今回の講座の流れはこんな感じです。
- テキストでビールの歴史と材料(麦芽、ホップなど)について学ぶ。
- 21種類のビールスタイルをテキストと小畑さんの解説を聞きながら飲んで実地に学ぶ
今回は、ビールの種類が21種類と多いので、歴史と材料については、手早く終え、実地がメインとなりました。
ビールの素材
実地で学ぶ時間の始まりです。
ビールの素材は3つです。
- 麦芽
- ホップ
- ビール酵母
小畑さんが、それぞれの材料を水に溶かして、生徒に回します。
それぞれ匂いを嗅いでみます。こういうことも、普段したことが無いので貴重です。
21種類のビールをテースティングして、特徴を学ぶ
次は、ビールをテースティングして、実地に特徴を学んでいきます。
21種類のビールを一気に公開。
ビール名 | ブルワリー名 | 産地 | スタイル | |
---|---|---|---|---|
1 | ESB | ブリマーブルーイング | 神奈川 | クラシックスタイル・イングリッシュ・ペールエール |
2 | イングリッシュ IPA | 横浜ビール | 神奈川 | イングリッシュスタイル・インディア・ペールエール |
3 | スタウト | ビアへるん | 島根 | クラシック・アイリッシュスタイル・ドライスタウト |
4 | ピルスナー | 横浜ビール | 神奈川 | ボヘミアスタイル・ピルスナー |
5 | ヴァイツェン | 横浜ビール | 神奈川 | 南ドイツスタイル・ヘーフヴァイツェン/ヘーフヴァイスビア |
6 | シュバルツ | ベアレン | 岩手 | ジャーマンスタイル・シュバルツビア |
7 | スモークエール | ハーヴェストムーン | 千葉 | バンベルクスタイル・ラオホビール |
8 | ベルジャンスタイル・ウィート | ハーヴェストムーン | 千葉 | ベルジャンスタイル・ホワイト/ベルジャンスタイル・ウィート |
9 | レッド | シメイ | ベルギー | ベルジャンスタイル・ダーク・ストロングエール |
10 | グーデンバンド | リーフマンス | ベルギー | フランダース/アウトブライン(オールド・ブラウン)エール |
11 | デュベル | デュベル・モルトガット | ベルギー | ストロング・ゴールデンエール |
12 | ブリガント | バンホンスブルック | ベルギー | ストロング・ゴールデンエール |
13 | セゾンデュポン | デュポン | ベルギー | ベルジャン&フレンチスタイル・セゾン |
14 | グーズ・ランビック | リンデマン | ベルギー | ベルジャンスタイル・グーズランビック |
15 | カシス | リンデマン | ベルギー | ベルジャンスタイル・フルーツランビック |
16 | アメリカン・ペールエール | 横浜ビール | 神奈川 | アメリカン・ペールエール |
17 | 帝国IPA | ベアード | 静岡 | アメリカンスタイル・インディアペールエール |
18 | House IPA | 志賀高原ビール | 長野 | アメリカンスタイル・インディアペールエール |
19 | #500 | ヌグノ ノイ | ノルウェー | アメリカンスタイル・インディアペールエール |
20 | インペリアル・スタウト | 箕面ビール | 大阪 | アメリカンスタイル・インペリアルスタウト |
21 | エル ディアブロ | サンクトガーレン | 神奈川 | バーレイワイン |
試飲開始
※21種類の中から8種類の写真を掲載。
まず、小畑さんから、テースティング手順の解説があります。
- 色を見る
- 口に含んだらビールを口中全体に行き渡らせ、味わいとフレーバーを記憶。
- 飲みほして、喉越しを感じる。
- 息を口から吸い、鼻から吐いて、鼻で感じるアロマを分析。
そして、ひとつのひとつのビールについて、
- ビアスタイルの特徴
- ビアスタイルの歴史的な背景
- 他のビアスタイルとの比較
などを、小畑さんが解説してくれます。小畑さんの解説は、とても軽快かつ明快で、頭の中にスッと入ってきます。
生徒が質問しても、テンポ良く解答が返ってきて、とても心地良く受講することができました。
また、中には、小畑さんの思い入れのあるビアスタイルがあり、それに関する過去の経験談を聞いているのがとても楽しい時間でした。
例えば、小畑さんが、
「クラフトビールってすごいなぁ。こんなのもあるんだ。」
と思ったのが、「ラオホスタイル」のビールだったそうです。そして、ビールの視察のために、ヨーロッパに行った時に、ラオホが生まれたバンベルクの村にも立ち寄った時の印象的な村の様子も話してくれました。
僕はこれから先、ラオホを飲むときには、きっと小畑さんが描写してくれたバンベルクの村の様子を思い出すことでしょう。
飲んだビールの数々
クラフトビール講座をおすすめします
21種類のビールの解説を聞きながらテースティングをしていると、あっという間に3時間が経過していました。とても、ためになる面白い講座です。
良かった点を3つ挙げます。
- 短時間に多種類のビールを比較することによって、それぞれのビアスタイルの違いが際立ち、良く分かる。
- マスタービアジャッジの先生が居るので疑問点はすぐ解決。
- (次回は分かりませんが)参加費がとてもお得な金額だった。
3.については、加治さん、小畑さん、横浜ビールさんがとても努力されたのだと思います。ありがとうございます。
この講座は、今回が初めてです。加治さんによると、これからも継続的に開催するとのこと。
こんな方に強くおすすめします。
- クラフトビールや地ビールを、自分のお店で提供したいけど、そのためにいろいろ知りたいと思っている飲食店の方。
- 飲食店以外で、ビールを置いてみたいと思っている方。
- ビールが好きだから、もっと知りたいと思っているビール好きの方。
受講してみたいと思った方は、「una casa de gb gb El Nubichinom (ウナ カサ デ グビグビ エルヌビチノ)」さんのページをチェックしてみてください。
僕も、情報が分かりましたら、このサイトに掲載する予定です。
「バーテンダーのためのハンドクラフトビール講座」はおすすめです!
写真
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2012年6月26日