王冠が曲がらない栓抜きを作ってみました。王冠にも愛を!
クラフトビールと言えば、瓶ビールが主流。瓶ビールを飲むためには、王冠を抜かなくてはなりません。
さぁ、栓抜きの出番です。
でも、ちょっと待ってください。あなたは、どんな栓抜きを使ってますか。
- 酒屋さんでもらったもの?
- 近所のスーパーで買ったもの?
- デザインショップで買ったもの?
どこで手に入れた栓抜きであれ、多くの栓抜きは、王冠を効率的に抜くことは考えられていますが、抜かれた後の王冠については、あまり考慮されていません。
つまり、抜いた後の王冠は、真ん中から折れ、曲がってしまうものが多いのです。
でも、王冠はとてもデザインに凝ったものがあります。デザインが綺麗なもの、希少なもの、資料的価値(生産年など)があるものはそのままの形で保存したい。
クラフトビールを愛するものとして、王冠にも愛を注ぎたい。
そんなことを考えていたら、ある酒屋さんで、王冠が曲がらない栓抜きを発見しました。是非、自分で王冠が曲がらない栓抜きを作ってみたくなりました。
しかし、制作するにあたって問題が発生。ちょうど良い大きさのナットが手に入りにくいものだったのです。
これは皆さんの智恵を借りようと、facebook のクラフトビール東京グループに書いたところ、なんと時計工房の方がナットを入手してくれて、さらに工房の道具を使っていいと言ってくれました。\(^o^)/
栓抜きを作りたい人が集まって、「王冠が曲がらない栓抜き作りワークショップ」開催です!
栓抜きのパーツを準備
パーツは、たった4種類。
- M6 ボルト
- M6 UFOナット トラス型
- 黒檀 (5mm x 30mm x 200mm)
- 革紐
これだけです。
黒檀は非常に固いので、応力がかかる栓抜きの材料としてはピッタリです。東急ハンズなどで、150円台で買えました。
ボルトとナットは、1個あたりの単価は、安いです。(ナットの入手が若干難しいのですが)。
革紐もベーシックなものなら、そんなに高いものではありません。
デザインを考えて、形を整え、穴を開ける。
栓抜きワークショップに集った仲間は全部で7人。
黒檀を適度な長さに切ったり、デザインをするために、鉛筆で印をつけます。すごい真剣。
鉛筆で書いたら、黒檀を切って、長さと形を整えます。
次は、ナットを嵌め、革紐をとりつける穴を開けます。
皆さん、めっちゃ真剣。
やすりで角を取って、整える。
形ができあがり、穴が開いたら、今度はやすりで角を取ります。
黒檀は非常に固いので、角をやすりで丸めないと、とても痛いのです。
例えば、こんな感じになります。
形が整えられて、穴が2個開いてますね。(^_^)
組み立て。完成!
ここまできたら、後はボルトとナットを締め付けるだけ。
ボルトを穴に入れて、ナットを締め付けます。そして、革紐を取付。
はい、できあがり。\(^o^)/
作った人によって、色々な個性が出るのがとても面白い。
瓶ビールに引っかけてみると、いい感じです。
王冠を抜く
では、実際に王冠を抜いてみましょう。
でも、その前に!
このようにして作ったものが、なぜ、王冠が曲がらない栓抜きとして使えるのか、分からないですよね。
実は、こんな風に使うんです。
上記の画像で、王冠の抜き方は分かりましたか。
では、実際に抜いてみましょう。栓抜きをこんな風にセットしします。
栓抜きは、人差し指を掛けて、こんな風に握りましょう。
さて、抜いていきますよ。
はい、抜けました!
王冠もこのように曲がっていません。綺麗なままです。王冠にも愛を!\(^o^)/
皆さんも、形が合うナットとボルトがあったら栓抜きを作ってみませんか。
大人の夏休みの工作としていかがでしょうか。(^_^)
オイルフィニッシュ&クラフトビール東京シール
作った栓抜きは、オイルフィニッシュをして、クラフトビール東京のシールを貼ってみました。いい感じ。(^_^)
参考 資料
この形の栓抜きは、"La Trappe" というオランダのトラピストビールのブルワリーが作っていたようです。
2013年8月9日